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建物の外壁やエントランスの石材が、いつの間にか白っぽく粉をふいたり、雨に濡れたような黒ずみが残ったり。清掃してもまた出てきて、これ以上どう対策すればいいのか迷うことはありませんか?管理会社さんやオーナー企業さんにとっては、見た目だけでなく滑りやすさやクレームにもつながりやすく、できれば再発を減らしたいところです。この記事では、石材の経年劣化で起きやすい白華やシミの考え方を整理し、日常管理でできる工夫と、洗浄や研磨、保護までの組み立て方を落ち着いて確認していきます。
石材の経年劣化というと色あせや汚れを思い浮かべがちですが、現場では見た目以外の変化もじわじわ起きます。石は硬い素材ですが、水分や汚れ、下地の影響を受け続けると状態が変わり、トラブルの出方も場所によって違ってきます。まずは何が起きているのかを言葉にしておくと、対策が立てやすくなります。
代表的なのは白華やシミ、黄変、錆、苔などの見た目の劣化です。加えて、表面が摩耗して艶が落ちたり、微細な傷に汚れが入り込みやすくなったりもします。床面なら滑りやすさの変化が出ることがありますし、外壁や階段では目地やシール周りの傷みが進み、水の入り口が増えることもあります。石材そのものの強度が急に落ちるというより、水が出入りしやすい状態になり、汚れが定着しやすくなる点が管理上の困りごとになりやすいです。
屋外は雨、風、排気ガス、土砂、凍結融解など水と汚れの供給が多く、白華や濡れ色、苔が出やすい環境です。屋内は雨が直接当たりにくい一方で、靴裏の砂や清掃水、飲食由来の汚れ、ワックスや洗剤の影響が積み重なります。エントランスの風除室のように屋内外の中間にある場所は、濡れと乾きが繰り返され、シミが定着しやすいので注意が必要です。
大理石は酸に弱く、酸性洗剤や一部の洗浄剤で艶が引けることがあります。御影石は比較的強い一方で、鉄分を含む場合は錆が出ることがあります。石灰岩系は水や成分移動の影響を受けやすいことがあります。石種が分からない場合でも、施工図や仕様書、端材の情報、目立たない場所での簡易確認で方向性が見えてきます。石の弱点に合わない清掃や薬剤を避けるだけでも、経年劣化の進み方は変わります。
白っぽい粉が出た、黒っぽいシミが消えない。どちらも水が関わることが多いのですが、起きていることは同じではありません。白華と濡れ色を分けて考えると、再発を減らすためにどこを止めるべきかが見えてきます。
白華現象は、石材そのものや目地、下地のセメントなどに含まれる可溶性の塩類が、水に溶けて移動し、表面で乾く過程で結晶化して白く見える状態です。白い粉として付着したり、白い膜のように見えたりします。表面だけを拭き取って一時的に薄くなっても、水の供給が続くと再び出ることがあるため、発生源と水の動きを一緒に見直す必要があります。
濡れ色現象は、石材内部に水分や溶けた成分が滞留し、乾き切らずに暗く見える状態です。表面に粉が出るというより、濡れたような色ムラが残って見えることが多いです。白華の前段階のように扱われることもあり、内部に水がとどまっているサインとして受け止めると、対策の優先順位が付けやすくなります。
白華は空気が乾燥しやすい季節に目立ちやすい傾向があります。乾きが早いほど表面で結晶化しやすいからです。一方で、濡れ色は雨の後に残りやすい、散水のある場所で広がりやすいなど、水の供給が続く条件で見つかりやすいです。発生時期や天候との関係、出る場所の共通点をメモしておくと、原因の切り分けに役立ちます。
一度きれいにしたのに、数か月から一年ほどでまたシミが浮いてくる。こうした再発は、施工不良と決めつけるより、原因物質の供給と移動が止まっていない可能性を疑うのが現実的です。石材は呼吸するように水を吸ったり吐いたりするため、条件がそろうと症状が戻りやすくなります。
白華も濡れ色もシミも、背景に水の移動があります。雨掛かり、散水、清掃水、結露、植栽の水やりなど、供給源は意外と多いです。水が入れば、塩類や汚れ成分が溶けたり運ばれたりします。表面を洗っても、水が入り続ける限り内部から再び上がってくることがあるため、発生箇所の上流側、つまり水が入る入口を探す視点が大切です。
大理石が黄変する場合、含有する鉄分などが湿気と反応して色が出ることがあります。御影石でも鉄分由来の錆が点状に出ることがあります。こうしたケースは、外部から汚れが付いたというより、石の中の成分が条件によって表に出てくるイメージです。水分が関与しやすいので、乾きやすい状態に戻すこと、吸水を抑えることが再発低減の鍵になります。
シール、接着剤、下地材の成分が石に移行してシミになることがあります。特に目地や取り合い部、補修の周辺に帯状や輪郭のあるシミが出る場合は疑ってよいです。上から洗浄しても、供給源が下地側に残っていると再発しやすくなります。どの材料が使われているか、いつ補修したか、部分的に症状が強いかなど、履歴情報が原因特定に役立ちます。
大がかりな工事をしなくても、日々の運用を少し整えるだけで、白華やシミの出方が落ち着くことがあります。ポイントは水の動線を減らすことと、汚れをためないことです。管理側でコントロールできる範囲から手を付けると、費用対効果も見込みやすくなります。
屋外の石張りは、上部からの雨だれや、庇の切れ目からの集中落水で一部だけ濡れ続けることがあります。植栽の散水が壁際や床の同じ場所に当たっているケースもよくあります。雨だれの筋、濡れ色の位置、苔の出方は水の動線の地図になります。散水ノズルの向きや時間を調整する、雨だれが集中する箇所に水切りを付けるなど、原因の入口を減らす工夫が有効です。
排水溝の詰まり、勾配不良、沈下による水たまりは、石材にとって長時間の水分供給になります。水が引かない場所は、白華や濡れ色、錆、苔が重なりやすいです。側溝の清掃頻度を上げる、落ち葉の溜まりやすい場所に網を設置するなど、まずは排水機能を回復させるのが基本です。床面は滑りやすさにも関わるので、早めの是正が安心につながります。
石材は薬剤の影響を受けやすいものがあります。酸性洗剤で艶が落ちる石もありますし、強いアルカリや漂白剤で変色する場合もあります。硬いブラシや研磨剤入りの洗剤で細かな傷が増えると、汚れが入り込みやすくなります。清掃仕様書がある場合は石種に合っているか見直し、ない場合は目立たない場所で試験してから広げると安心です。迷う場合は、現状の症状と清掃内容をセットで整理して相談すると話が早いです。
すでに白華やシミが目立つ場合、洗浄や研磨で外観を戻す選択肢が出てきます。ただし、表面だけ整えても原因が残れば再発しやすいです。ここでは、きれいにする作業を無駄にしないための考え方を押さえます。
白華の原因が下地の水分供給にあるのに、表面洗浄だけで終えると、乾湿の繰り返しで再び塩類が上がってくることがあります。濡れ色も、内部に水分が滞留する条件が変わらなければ戻りやすいです。洗浄や研磨は有効ですが、同時に水の入口、排水、目地やシールの劣化など、再発の引き金を減らす手当てを組み合わせることが大切です。
大理石の艶落ちやくすみは、研磨で表面を整えると改善が見込めます。薬品で溶かして艶を出す方法もありますが、石の状態によっては負担になることがあります。基本の作業イメージを持っておくと、発注時の確認がしやすいです。研磨後は、どこまで艶を合わせるか、既存の傷をどの程度許容するかで仕上がりと費用が変わるため、管理側の期待値をすり合わせておくと安心です。
部分的な欠け、目地際の黒ずみ、点状の錆、シール周りのシミなどが混在している現場は少なくありません。研磨だけ、洗浄だけと分けるより、同時に直せる範囲を整理してまとめて依頼すると、見た目のばらつきが減り、日常清掃のストレスも軽くなります。逆に、原因が下地や漏水にある場合は先に建築側の是正が必要になることもあるので、症状の分布から優先順位を付けるのが現実的です。
洗浄や研磨で整えた後、同じ状態に戻りにくくするには保護の考え方が欠かせません。ここで大切なのが、吸水を抑えることと、必要に応じて内部の水分を逃がすことです。材料選びを間違えると、かえって症状が強く出る場合もあるので注意点を整理します。
白華や濡れ色の多くは、水が入って成分が動くことで起きます。そこで、石材に水が入りにくい状態をつくると、原因物質が動きにくくなり、再発の頻度を下げやすくなります。特に雨掛かりの外壁、散水が当たる床、清掃水が溜まりやすい場所では、吸水防止の有無が差になりやすいです。表面に膜を作るタイプか、内部に浸透するタイプかでも特性が変わります。
すでに内部に水分が残りやすい構造の場合、完全に塞ぐような保護は逆効果になることがあります。水分が逃げ場を失い、濡れ色が長引いたり、別の場所に押し出されたりする可能性があるためです。透湿性がある材料は、外からの水の侵入を抑えつつ、内部の水分は少しずつ蒸散させる考え方になります。どの程度の透湿性が必要かは、下地の状態や雨掛かり条件で変わります。
同じ石でも、屋内床、屋外床、外壁で求められる性能が違います。床なら滑りやすさや清掃性、外壁なら雨だれや白華対策など、優先順位が変わります。石種によっては変色しやすいものもあるため、事前の試験施工や目立たない場所での確認が安心です。材料名だけで判断せず、現場の水の入り方、乾き方、既存症状の種類を踏まえて選ぶことが、再発を減らす近道です。
石材の不具合は、早めに気づけるほど手当ての選択肢が増えます。点検は専門会社に任せきりにするより、管理側でも見方を持っておくと、相談がスムーズになりやすいです。発注時の伝え方も含めて、実務に役立つポイントをまとめます。
白華やシミを見つけたら、その周辺の目地割れ、シールの切れ、浮き、排水不良、植栽や土の堆積をあわせて見ます。汚れが溜まっている場所は水分も溜まりやすく、症状が強く出やすいです。床は水が引くまでの時間、壁は雨だれの筋や庇からの落水位置を確認すると、水の動線が見えてきます。写真を撮る場合は、引きの全景と寄りのアップ、できれば雨の翌日など条件が分かるタイミングが役立ちます。
症状の種類の目安確認、概算の方向性、応急的な注意点は写真でも相談しやすいです。一方で、床の不陸や水たまり、石の浮き、漏水が疑われるケース、シール材の種類確認、打診が必要な範囲は現地調査が向きます。写真相談をするなら、撮影日、天候、清掃頻度、いつから出たか、過去に使った洗剤や施工履歴を添えると、やり取りが短くなります。
引き渡し前は、雨だれの集中箇所、排水勾配、水が溜まる場所、目地や取り合いのシールの連続性、植栽の散水範囲を確認しておくと安心です。石材は完成直後が最もきれいに見えるため、将来のメンテナンスを見据えた弱点が見落とされがちです。気になる点は写真で残し、是正の要否を早めに協議すると、運用開始後の手戻りを減らしやすくなります。
石材は自然素材で、同じように見える症状でも原因が違うことがあります。株式会社ライフワークでは、石材メンテナンスを専門に扱い、現場条件に合わせて洗浄、研磨、補修、保護までを組み合わせて検討しています。ここでは対応範囲と相談の流れを簡単にご紹介します。
株式会社ライフワークは石材のメンテナンスに携わって30年が経ちました。目標は石の医者として、症状の見た目だけでなく、原因と再発要因まで含めて整理し、必要な手当てを提案することです。新築時点から将来のメンテナンスを見据えた対策提案も行っています。
白華現象、濡れ色現象、黄変、錆、苔、シールのシミ、各種汚れなど、石材で起きやすい困りごとに幅広く対応しています。大理石はダイヤモンドパットを使用した従来工法での研磨により、艶の回復を目指します。シミ抜きや欠け補修など、関連する作業もまとめて相談しやすい体制です。
費用を抑えるため、まずは現地調査ではなく写真を送っていただき確認する進め方も取っています。もちろん、床の状態確認や漏水疑いなど、現地での判断が必要な場合はお伺いします。他社様で対応が難しかった案件でも、状況整理から一緒に進められることがあります。
石材の経年劣化は、表面の汚れだけでなく、水分の出入りや下地、目地やシールの状態が重なって進みやすいです。白華は塩類が表面で結晶化する現象、濡れ色は内部に水分や成分が滞留して暗く見える現象として整理すると、打つ手が見えやすくなります。再発を減らすには、雨掛かりや散水、排水不良といった水の入口を減らし、日常清掃で石に合わない薬剤や道具を避ける運用が基本になります。そのうえで、洗浄や研磨で一度整える場合は、原因を残さないこと、場所と石種に合う保護材を選ぶことが大切です。現場ごとに条件が違うため、写真で状況を共有しながら整理していくと判断が早くなります。株式会社ライフワークでは石材メンテナンスの経験をもとに、症状と原因の整理からお手伝いしています。お困りの状況があれば、無理のない範囲で情報を添えてご相談ください。お問い合わせはこちら
エントランスの床メンテナンス、何年ごとにやるのが正解なの?と迷うことはありませんか。見た目はそこそこきれいでも、雨の日に滑りやすく感じたり、黒ずみが取れにくくなったりすると、そろそろ手を入れるべきか気になります。とはいえ、毎年大がかりな工事をするのも現実的ではなく、清掃で十分なのか、専門のメンテナンスが必要なのかの線引きも難しいところです。この記事では、年数の目安の考え方と、石材で起きやすい劣化サイン、状況に合った対策の選び方を整理していきます。
エントランスの床は、建物の中でも傷み方の差が出やすい場所です。何年ごとかを一律で決めるより、使用環境と劣化サインを合わせて考えるのが現実的です。日常清掃で保てる範囲と、専門メンテナンスで戻す範囲を分けると、無理のない頻度が見えてきます。
目安としては、屋内寄りで土砂や雨水の持ち込みが少ない環境なら、専門メンテナンスはおおむね3年から5年程度で状態確認をし、必要に応じて実施する考え方が取り入れやすいです。反対に、風除室がなく外気の影響を強く受ける、出入口が道路に面している、植栽や駐車場が近いといった環境では、1年から3年程度で床の変化が出やすくなります。ここで大切なのは、年数そのものよりも、前回の手入れから汚れの取れ方が変わったかどうかを基準にすることです。
人の往来が多いほど、靴裏の砂が研磨材のように働き、表面に細かな傷が増えます。そこへ雨水が加わると、汚れが床材の微細な凹凸に入り込み、黒ずみやくすみとして残りやすくなります。さらに、砂ぼこりは目地や段差部分に溜まりやすく、そこだけ色が変わったり、硬い汚れとして固着したりします。結果として、同じ清掃をしていても、以前より床が戻らないと感じるタイミングが早まります。
日常清掃や定期清掃は、汚れを溜めないためのものです。一方で、石材の艶引けや表面の荒れ、白華現象などは、清掃だけでは改善しにくい領域に入ります。判断のコツは、洗って乾いたあとに残る変色やくもりがあるか、滑りやすさが変わったか、目地やシール周りのシミが広がっているかを見ていくことです。清掃で維持する期間と、専門メンテナンスで回復させる期間を分けると、計画が立てやすくなります。
石材は硬く見えても、表面は細かな凹凸や成分の違いがあり、汚れや水分の影響を受けやすい素材です。特にエントランスは、水と砂と人の動きが重なるため、くすみ、変色、シミ、滑りやすさの変化が起きやすくなります。素材ごとの特徴を押さえると、起きている現象の見当がつきます。
大理石は光沢が魅力ですが、歩行による摩耗で表面の艶が少しずつ削られ、光の反射が乱れることでくすんで見えるようになります。そこに皮脂汚れや土砂が重なると、黒ずみが定着しやすくなります。また、大理石は酸性のものに弱い性質があるため、洗剤の種類や汚れの成分によっては、表面が荒れて艶が落ちることもあります。見た目の変化が早いと感じたら、清掃方法の見直しも含めて点検したいところです。
御影石は大理石より硬い印象がありますが、表面の仕上げや吸水の状態によっては、雨水由来の汚れや金属のもらい錆が残ることがあります。タイルも同様で、表面がざらついたタイプほど汚れが引っ掛かりやすく、黒ずみが取れにくくなります。特にエントランスは、排気ガス、ゴム汚れ、植栽の有機汚れなどが混ざりやすく、単純な水洗いでは戻りにくい変色として見える場合があります。
目地やシール周りは、段差や柔らかさの違いがあるため、汚れが溜まりやすい場所です。水が溜まって乾きにくいと、汚れが濃く残ったり、シール成分が石に移ってシミのように見えたりします。さらに、目地材や下地に含まれる成分が水と一緒に移動すると、白華現象や濡れ色現象につながることもあります。床面だけでなく、端部や継ぎ目を含めて観察するのが大切です。
床の傷みは、割れや欠けのような分かりやすい変化だけではありません。最初は小さな違和感として出て、少しずつ範囲が広がることが多いです。ここでは、石材の現場で相談が多いサインを、見え方の特徴で整理します。点検時のチェック項目として使ってみてください。
表面や目地に白い粉が出て、乾いたあとに白っぽさが残る場合は白華現象を疑います。拭くと一時的に薄くなっても、しばらくするとまた浮いてくるのが特徴です。石の汚れというより、下地や目地に含まれる可溶性の塩類が水に溶けて移動し、乾燥時に結晶として残ることで起きます。冬場の乾燥しやすい時期に目立つこともあります。
乾いているはずなのに、その部分だけ濡れたように色が濃く見える場合は、濡れ色現象の可能性があります。白華現象の前段階として見られることがあり、石の内部に水分と成分が滞留している状態です。最初は小さな斑点や筋のように見えて、時間とともに範囲が広がることがあります。放置すると見た目の問題だけでなく、再発の繰り返しにつながりやすくなります。
黄変は、大理石に含まれる鉄分などが湿気と反応して黄みが出るケースがあります。錆は、金属部材からのもらい錆、石材自体の成分由来の錆など原因が分かれるため、見た目だけで判断しにくいことがあります。苔は、日陰で湿りやすい場所や外部に近い動線で起きやすく、滑りやすさにも影響します。シミは原因により対処が変わるので、色と出方、場所をセットで記録しておくと見立てがしやすいです。
雨の日に滑りやすくなった、清掃直後だけ妙に滑る、以前より足裏の引っ掛かりが減ったと感じる場合は要注意です。汚れの膜ができている、表面が摩耗して仕上げが変わっている、苔や樹液汚れが堆積しているなど、複数の要因が考えられます。転倒リスクに直結するため、見た目より優先して確認したいサインです。
同じ石材でも、建物の立地や使い方で床の状態は変わります。年数の目安に加えて、現場の条件をいくつか押さえると、やるべき内容と頻度が決めやすくなります。ここでは管理側で確認しやすい項目をまとめます。点検表のように使うと便利です。
まず、床が完全な屋内か、半屋外かを切り分けます。外気が入り込む風除室の床、庇の下でも吹き込み雨が当たる部分、傘の水滴が落ちる位置などは、劣化が先行しやすいです。雨が当たる範囲は、白華現象や濡れ色現象、苔、滑りやすさの変化にも関わります。床全体ではなく、入口から数歩の範囲だけ傷んでいる場合は、環境要因が強いサインです。
洗剤の種類や濃度、ブラシの硬さ、洗浄機のパッドの種類によって、石材表面の状態は変わります。大理石は特に、酸性寄りの洗剤で艶が落ちることがあります。逆に、油分を落としきれずに膜が残ると、黒ずみや滑りの原因になることもあります。清掃の記録として、使用洗剤、頻度、機械の有無を残しておくと、床の変化と結び付けて見直しやすくなります。
オフィスは靴裏の砂と雨水が中心になりやすく、マンションはベビーカーや台車の走行跡、宅配動線の汚れが目立つことがあります。店舗複合では飲食由来の油分が混ざる場合もあります。用途が違うと、同じ年数でも汚れの質が変わり、必要な手入れも変わります。床の写真を定点で撮っておくと、変化が把握しやすく、判断の助けになります。
床の状態に合わない方法を選ぶと、費用をかけたのに見た目が戻らない、すぐ再発する、といったことが起きがちです。ここでは、洗浄、研磨、防滑処理、保護の考え方を整理します。どれか一つが万能ではなく、原因と目的をそろえることがポイントです。
表面に付着した土砂、軽い黒ずみ、雨だれ程度であれば、適切な洗浄で改善する余地があります。一方で、艶が落ちて光の反射が鈍くなっている場合や、石の内部に成分が移動している白華現象、濡れ色現象などは、洗浄だけでは戻りにくいことがあります。洗浄後に乾燥させても色ムラが残る、触るとざらつきが強い場合は、次の手段を検討するサインです。
大理石の艶引けやくすみ、細かな傷が原因で見た目が落ちている場合は、研磨で表面を整えて艶を回復できることがあります。注意点は、汚れの原因が下地由来の水分移動にある場合、研磨だけでは再発を止めにくいことです。研磨を行う場合の作業イメージとしては、ダイヤモンドパットをポリッシャーに装填し、水を使用しながら研磨します。汚水はバキュームクリーナーで吸引し回収します。こうした湿式の研磨は粉じんを抑えやすい一方、養生や排水の取り回しを含めた段取りが重要になります。
見た目はきれいでも、雨天時に滑りやすい、苔や樹液汚れが溜まりやすい、外部に近い床で転倒リスクが心配、といった場合は防滑処理を検討します。石材やタイル、レンガなどの表面に微細な凹凸をつけて滑りにくくする考え方で、見た目の変化を抑えながら安全性を上げることを目指します。清掃で一時的に改善しても再発するなら、根本対策として考えやすいです。
白華現象や濡れ色現象は、水分の供給と移動が関わります。そのため、吸水を抑えつつ、内部の湿気は逃がす性質を持つ保護剤を使い、再発しにくい状態を目指す方法があります。雨水や洗い水の影響が強い床では、仕上げの美観維持だけでなく、汚れの入り込みを減らす意味でも検討余地があります。床材との相性や施工範囲の考え方があるので、状態確認とセットで進めると安心です。
専門メンテナンスの効果を長持ちさせるには、日常の小さな工夫が効きます。特にエントランスは、砂と水の持ち込みを減らすだけで、くすみや黒ずみの進行が変わります。ここでは管理側で取り入れやすいケアをまとめます。無理なく続けられる形にするのがコツです。
外部から入って最初の数歩が一番汚れやすいので、マットの配置が基本になります。吸水用と泥落とし用を役割で分け、サイズは人が2歩から3歩の間に踏める長さを意識すると効果が出やすいです。傘袋や傘立ての位置を、床が濡れにくい場所に寄せるだけでも水だまりが減ります。小さなことですが、床の負担を確実に下げてくれます。
硬すぎるブラシや、研磨力の強いパッドは、石材の表面を荒らすことがあります。洗剤も、石材に合わない性質だと艶引けや変色につながる場合があります。大理石は特に酸性寄りの洗剤に注意が必要です。洗剤は用途を絞り、濃度を守り、すすぎ残しを減らすことが大切です。清掃業者に任せている場合でも、石材の種類と注意点を共有しておくとトラブルが減ります。
目地やシール周りは汚れが溜まりやすいので、床面と同じ頻度で軽く確認するのがおすすめです。黒ずみが濃くなる前に、柔らかいブラシで汚れを浮かせて回収すると、固着を防ぎやすくなります。水が溜まりやすい段差部は、清掃後に水切りをするだけでも乾きが早くなり、白華現象や苔のリスクを下げられます。
床のメンテナンスは、状態と条件で費用も工期も変わります。見積もりを比べるときは金額だけでなく、どの範囲を、どの時間帯で、どこまで養生して行うかをそろえて確認するのが大切です。ここでは管理会社やオーナー側が押さえたい判断材料を整理します。
費用は、床の面積が基本になりますが、同じ面積でも劣化の深さで手間が変わります。例えば、洗浄で済むのか、研磨が必要か、シミ抜きや補修が入るかで作業量が増減します。また、日中に作業できるか、夜間や早朝に限定されるかでも人員配置が変わり、金額に影響します。エントランスは共用部なので、動線確保の条件も見積もりに反映されやすいです。
人の出入りが止められない建物では、夜間作業や区画分けが必要になることがあります。研磨や洗浄では水を使う場面もあるため、周囲の壁、金物、ガラス、エレベーターホールなどへの養生範囲が広いほど手間が増えます。音や臭いへの配慮が必要な場合もあるので、事前に管理側の条件を整理して伝えると、現場の混乱を減らせます。
入口付近だけが傷んでいる場合は部分対応が合理的に見えますが、色味や艶の差が出やすい点には注意が必要です。逆に、床全体がくすんでいる場合は、全面で整えた方が仕上がりがそろいやすいです。判断の軸としては、劣化が集中している範囲、見た目の連続性が必要な範囲、再発の原因が局所か全体かを見ていきます。迷うときは、まずは点検と優先順位付けから始めると進めやすいです。
石材の床は、汚れの種類や水分の動きで症状が変わるため、見た目だけで決め打ちしないことが大切です。株式会社ライフワークでは、石材メンテナンスを専門として、原因の見立てと再発しにくい形を意識しながら提案しています。ここでは対応内容を、管理側の検討材料になるように整理します。
株式会社ライフワークは石の医者を目標に、石材のメンテナンスを専門に30年取り組んできました。シミ、白華現象、濡れ色現象、経年劣化、シールによるシミなど、原因が複合しやすい症状も対象にしています。清掃で改善しない変色や、再発を繰り返す症状は、表面だけでなく水分や成分移動の視点が必要になるため、状態に合わせて整理します。
大理石の艶が無くなり、くすみが気になる場合は研磨で艶の回復を目指します。薬品で溶かして艶を出すのではなく、従来工法としてダイヤモンドパットを使用して磨き直す方法を採用しています。ダイヤモンドパットをポリッシャーに装填し、水を使用しながら研磨します。汚水はバキュームクリーナーで吸引し回収します。シミ抜きや欠けの補修など、合わせて相談できる体制があります。
白華現象や濡れ色現象は、水分が関係するため、再発防止の考え方が重要です。株式会社ライフワークでは、雨水や洗い水の供給を減らしつつ、透湿性を持たせて内部の水分を徐々に乾燥へ導く石材保護の提案も行っています。水分の移動を抑えることで、白華現象や濡れ色現象の原因になりやすい状態を減らすことを目指します。
検討初期は、現地調査の前に写真で状態を確認し、概算を出しやすくしています。床全体、入口付近、目地やシール周り、症状の寄りなど、複数枚あると判断材料が増えます。もちろん、原因の切り分けや施工条件の確認が必要な場合は現地に伺い、範囲や工期、養生の考え方を含めて整理します。
エントランスの床メンテナンスは、何年ごとと年数だけで決めるより、雨水の当たり方や人通り、砂ぼこりの持ち込み量、そして劣化サインの出方で頻度を調整するのが現実的です。大理石の艶引けやくすみ、御影石やタイルの固着汚れ、目地やシール周りのシミは、清掃で維持できる範囲を超えると戻りにくくなります。白華現象や濡れ色現象のように水分が関わる症状は、早めに見極めて対策を組む方が、再発を抑えやすくなります。判断に迷ったときは、床の写真で状態を確認しながら、必要な範囲だけ無理なく検討できる形が安心です。石材メンテナンスを専門にしてきた株式会社ライフワークでも相談を受け付けていますので、状況整理から始めたい場合はお問い合わせください。お問い合わせはこちら